050-3568-2789 24時間365日受付中

ネット風評被害とは

  1. 弁護士坂東大士 会社の経営相談 >
  2. 企業法務に関する記事一覧 >
  3. ネット風評被害とは

ネット風評被害とは

ネット風評被害とは、一般に、インターネット上のSNSや口コミサイトなどで、虚偽の事実などが流布されることによって、信頼が損なわれることなどを指します。

■ネット風評被害は犯罪にあたるかも
ネット風評被害をすることは、その態様によって名誉毀損罪や信用毀損罪などの犯罪にあたる可能性や、民事上の責任追及を受ける可能性があります。

●名誉毀損罪
刑法230条は名誉毀損罪を規定しています。刑法230条は「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する」と定めています。

ここにいう「人」とは、法人、すなわち会社や一般財団法人を含みます。
ただし、抽象的な人(日本男児など)は、名誉毀損罪の対象に含まれません。
また、「事実」とは、真実であるかどうかは問われません。虚偽のデマなどでも、処罰の対象になります。

●信用毀損罪
刑法233条は信用毀損罪を規定しています。刑法233条は「虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。」と定めています。

ここにいう「信用」とは、販売される商品の品質に対する社会的な信頼も含みます。信用毀損罪は、経済的な側面における人の社会的な評価を保護するための規定だからです。

ここにいう「偽計」とは、人を欺罔し、あるいは人の錯誤または不知を利用することをいいます。

ここにいう「業務」とは、職業その他の社会生活上の地位に基づいて継続して従事する事務をいいます。業務が営利を目的とする必要はないため、NPOなどに対するネット風評被害についても信用毀損罪で処罰される可能性があります。

■ネット風評被害は事前の対策が重要
ネット風評被害は、このように事後的に処罰したり責任追及したりすることはできうるのですが、一度信頼などが毀損されると回復するのは困難であるため、ネット風評被害は事前の対策が重要になります。

弁護士坂東大士は大阪市東部(東成区・生野区)、東大阪市を中心として、大阪府・京都府・兵庫県など関西全域で、風評被害対策に関する法律相談を承っております。「風評被害の対策方法を教えてほしい」「風評被害の原因を作った人を訴えたい」「書き込みの削除を依頼したい」などのお悩みにお応えしていきますので、風評被害でお困りの際はお気軽にご相談下さい。

会社の経営相談が提供する基礎知識と事例

会社の経営相談が提供する基礎知識と事例

  • 助成金と補助金の違いや特徴

    助成金と補助金の違いや特徴

    会社を運営していくうえで、大切なのが資金の問題です。 資金のやりくりをするために補助金や助成金の申請を...

  • クレーム対応

    クレーム対応

    悪質なクレーマー、不当な要求にお困りの方は、弁護士にご相談下さい。 昨今、消費者の権利を保護するた...

  • 解決までの流れ

    解決までの流れ

    企業間トラブルは、以下の流れで解決していきます。 ①ご相談 企業間トラブルの具体的な内容をヒアリング...

  • 就業規則

    就業規則

    就業規則とは、従業員がその会社で業務を行うにあたり必要な規則を会社として定めたものであり、その内容は労...

  • 問題社員への的確な対応とは?留意点もあわせて解説

    問題社員への的確な対応...

    会社の中で問題を引き起こす問題社員には様々なタイプがあります。 その中には、会社全体に悪影響を及...

  • 債権回収を弁護士に依頼するメリット

    債権回収を弁護士に依頼...

    債権回収を専門家に依頼する場合、まず思いつくのが法律の専門家である弁護士です。 法律の専門家が債権回...

  • 雇用契約

    雇用契約

    雇用契約(労働契約)は従業員が会社に労務の提供をすることを約束し、会社がその対価として賃金を支払う契約...

  • トラブルにならない解雇方法

    トラブルにならない解雇方法

    業績不振や勤務態度の問題で従業員を解雇する場合、解雇の方法を間違えると、従業員との大きなトラブルに発展...

  • 法人成りの相談を弁護士にするメリット

    法人成りの相談を弁護士...

    法人成りの相談を弁護士にするメリットは、法人成りが本当にその事業のためになるかを判断することができる点...

よく検索されるキーワード

ページトップへ