事業承継では、経営者が新たな後継者へと会社及び事業を引き継ぐことになります。
そのため、事業承継は会社にとって非常に重要な決断であるともいえます。
この事業承継の際には、様々な法律知識が必要となります。
スムーズに会社の方針や資産などの引き継ぎを行うためには、弁護士に相談することをおすすめします。
本稿では、事業承継を弁護士に依頼するメリットについて解説していきます。
事業承継で弁護士は何を行うのか
事業承継における弁護士の役割としては、弁護士の基本的な役割に加え、取引先との関係での役割や各種機関との関係での役割などがあります。
基本的な役割
弁護士は、企業から事業承継に関する法律相談を受けると、承継のプランの作成や進行を行います。
そのため、事業承継の基本的な部分については弁護士に任せることが可能です。
また、契約書など各種書類の確認や作成、各種手続きの代理や申請も弁護士が行います。
そのため、形式的な面についても一任することができます。
さらに、事業承継に伴う相続や税金対策についても税理士と協力し、検討していくことができます。
なお、事業承継において問題となる、社内のリスク管理も弁護士に任せることができます。
もちろん、M&Aについても相談をすることが可能です。
取引先との関係での役割
企業の取引先との関係では、弁護士は説明文の作成及び送付などを行って連絡を取る役割を担うことが可能です。
また、事業承継が終わった後に万一問題が起こった場合には、契約書等を再度確認するなど書類に関連した業務も行います。
各種機関との関係での役割
銀行など各種機関との関係では、弁護士は元の経営者の名義で行っている契約を解除したり、その他の名義を新しい経営者のものへ変更するなどといった、引継ぎに関わる業務を担うことができます。
事業承継を弁護士に依頼するとどのようなメリットがあるのか
弁護士を通さずとも、事業承継を行うこと自体は可能ですが、弁護士に依頼することで以下のようなメリットがあります。
事業承継のやり方を弁護士に相談できる
一口に事業承継といっても、親族への承継、従業員への承継、M&Aという方法があるため、どれを選べばいいか迷われたり、期間や経済面などを含めた具体的なプランについても誰かに相談したいという経営者の方は多いです。
事業承継を弁護士に依頼することで、どの方法がよいかを決めてもらったり、現実的かつ最適なプランを定めてもらったりすることが可能です。
短期間でスムーズな事業承継を実現できる
事業承継は長丁場になることが多く、基本的には5年から10年ほどかかると言われています。
その要因の一つとして、後継者の育成に時間がかかるというものが挙げられます。
他にも、書類作成や各種手続きなども行わなければならず、これらも長引く要因の一つとなります。
弁護士に依頼してサポートを受けることで、結果として後継者の育成に集中することができ、事業承継をスムーズに行うことに繋がります。
相続に関わるトラブルを回避できる
事業承継においては、会社の相続が起こるため、相続トラブルが起こり親族間で揉めてしまうこともしばしばあります。
弁護士に依頼すれば、このようなトラブルを防止するための予防策を相談することも可能となります。
事業承継の前に問題点を見つけられる
事業承継が終わった後に問題点が発見されてしまうと、後継者としては大きな負担を強いられてしまうことになります。
あらかじめ弁護士がチェックすることで、事業承継の前に問題点を早期発見し、事業承継を進めながら対処を行うことができます。
企業支援については澁谷・坂東法律事務所にご相談ください
このように事業承継においては、弁護士が担うことができる役割が数多くあります。
弁護士に依頼することで、複雑なやり方を明確化し、手続きの時間短縮・負担軽減ができるほか、トラブルも未然に回避できるなど、メリットは非常に多いです。
そのため、事業承継については法律の専門家である弁護士に依頼することをおすすめします。
澁谷・坂東法律事務所では、事業承継に関するご相談を承っております。
お悩みの際は、お気軽に当職までご相談ください。
ご相談者さまに寄り添い、最適な法律サービスをご提供いたします。