050-3568-2789 24時間365日受付中

労働問題(使用者側)

  1. 弁護士坂東大士 会社の経営相談 >
  2. 企業法務に関する記事一覧 >
  3. 労働問題(使用者側)

労働問題(使用者側)

従業員との間で労働トラブルが生じた場合に、従業員がどのような方法を選択するのか、トラブルが生じた従業員との関係から考えてみましょう。

まず、会社と従業員個人との関係を「個別的労使関係」といい、これらは労働契約や就業規則などにより規律される関係です。個別的労使関係のトラブルは、経営者と労働者の話し合いが大切です。当事者同士の話し合いではなかなか解決できないような場合には、従業員が都道府県労働局のあっせん、労働基準監督署などの第三者機関の調停を利用することや、労働審判、労働裁判などの訴訟手続を利用することもあります。また、従業員とのトラブルが会社の安全衛生や労災保険に関する場合には、従業員が労働基準監督署への申告をする場合もあります。

一方、会社と労働組合などの従業員を個人ではなく1つの集団としてみなした関係を「集団的労使関係」といい、労働組合法や労働関係調整法などにより規律される関係です。集団的労使関係に関してのトラブルについては、経営者と労働組合の話し合いが団体交渉としてなされます。団体交渉を継続してもトラブルが解決しない場合には、労働組合は、労働委員会に、労働争議の調整(あっせん、調停、仲裁)、実情調査、不当労働行為(労働組合や労働者の活動に対する使用者の妨害行為のこと)の審査を求めることもあります。

それぞれの機関で、会社がどのように対応すべきかは異なりますので、トラブルの解決を目指して、会社は最適な方法を選ぶことが必要になります。


大阪市東部(東成区・生野区)、東大阪市を中心として、大阪府・京都府・兵庫県など関西全域で、労働問題に関する法律相談を承っております。「残業代の計算方法がわからない」「労災の手続き方法を教えてほしい」「不当人事・不当解雇と主張されて慰謝料請求された」などのお悩みにお応えしていきますので、労働問題でお困りの際はお気軽にご相談下さい。

会社の経営相談が提供する基礎知識と事例

会社の経営相談が提供する基礎知識と事例

  • 風評被害対策

    風評被害対策

    風評被害とは、間違った情報や意図的なデマだけでなく、根拠のない不確かな噂や曖昧な情報をきっかけに生じる...

  • 非正規雇用

    非正規雇用

    非正規雇用とは、「正社員の雇用」を意味する正規雇用以外の有期雇用をいいます。私的自治の原則の下、会社が...

  • セクハラ

    セクハラ

    セクハラとは、「セクシャルハラスメント」を略した言葉で、職場内での意に反する性的言動を拒否・抵抗したこ...

  • 労務管理

    労務管理

    労働紛争を防ぐために、大切なのが労務管理です。会社の規模にもよりますが、人事部や総務部が労務管理・労働...

  • 企業の偽アカウントを発見したらどう対処すればいい?

    企業の偽アカウントを発...

    SNSが普及したことによって多くの企業がXやInstagramなどのツールを利用して販促活動を行って...

  • トラブルにならない解雇方法

    トラブルにならない解雇方法

    業績不振や勤務態度の問題で従業員を解雇する場合、解雇の方法を間違えると、従業員との大きなトラブルに発展...

  • 売掛金の時効

    売掛金の時効

    売掛金とは企業間で信用取引をした際に発生するものになります。 企業同士で商品やサービスの売買契約を成立...

  • 債権回収

    債権回収

    ビジネスにおいて、現金での取引はそれほど多くはありません。 特に、企業間の取引となると、売掛金や手形な...

  • 電子契約・電子署名

    電子契約・電子署名

    クラウドサービスを利用した電子契約の方法で、契約を結ぶことが増えてきています。電子契約とは、契約を結ぶ...

よく検索されるキーワード

ページトップへ